Taraxacum

Flosが設立した背景は1950年代後半のヨーロッパでモダン系の家具（カッシーナ等）が非常に主流になってましたが家具に合う照明がありませんでした。 そしてカッシーナの創設者とシモンズの創設者が当時関りがあったカスティリオーニの三男と次男に声をかけ、Flosが始まりました。 カステリオーニ兄弟と協力して作成したモダン家具に合う照明が、Taraxacum（タラクサカム）になります。（写真参照）コクーン素材、樹脂で作成しており、スプレー樹脂を使ってこの照明を作成していきました。綿菓子のようにスプレーを何重にも何重にも巻き付けて、手で繊維を整え形になった商品です。

Flosはラテン語で「フラワー」という意味で創設当時は多くが花の名前を商品名にしていました。このTaraxacum（タラクサカム）もタンポポの綿毛という意味になります。自分たちが製造する照明は大量生産して売っていこうというよりも、1つ1つ時間をかけ思いを込めて製造していくという気持ちがあり、ロマンチストな当時の社長がFlosという名前を付けたそうです。