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ミラノサローネ2017をオフィスデザインに活かすには

2017.5.17

salone_logo

今回は、”ミラノサローネ2017をオフィスデザインに
活かすには”というテーマでお話ししたいと思います。

 

 

ミラノサローネとは

毎年4月にイタリア・ミラノで開催される
世界最大規模の家具見本市
「ミラノサローネ国際家具見本市」の通称です。
正式名「Salone del Mobile.Milano
サローネ・デル・モービレ・ミラノ」。

 

neocon_hikakuオフィス家具業界では
● ネオコン -NeoCon- (アメリカ・シカゴにて開催)
● オルガテック -Orgatec- (ドイツ・ケルンにて開催)
と並び、きわめて重要な家具見本市です。

 

特徴として以下のように比較されます。

 

ネオコン(NeoCon)はビジネス系の家具が出展の中心で、
ワークスタイル/オフィスのトレンドを知るに適しています。

オルガテック(Orgatec)はミラノサローネとネオコンの
中間的性格。

ミラノサローネ(Salone del Mobile.Milano)はコンセプト
重視の展示が多く、かなりデザインコンシャスです。
企業×著名なアトリエ系デザイナーの展示がいつも話題に
なります。
デザインの最先端のトレンドを知るには適している会だと
言えます。

 

Floor-map

ミラノサローネ2017の特徴

なんといっても注目は、隔年で開催されている
ワークプレイス3.0(Workplace3.0)でしょう。
詳細は後述しますが、コンセプトを抽象化した
面白い展示でした。

 

また、同じく隔年で照明の展示があったのが
ミラノサローネ2017の特徴と言えます。

 

そのほかのミラノサローネ2017の特徴としては
● ここ数年の流行りである音響効果のある家具
● 異素材ミックス
● コントラストの効いた色
などが挙げられます。

 

Workplace30

ワークプレイス3.0(Workplace3.0)

ミラノサローネ2017では隔年開催の
ワークプレイス3.0(Workplace3.0)の
スペースが大盛況でした。

 

市場・ニーズの変化に対応するための出発点、
ワーク・ライフ・バランスに向ける設計ソリューションの
ショーケース、という目的で展示されています。

 

今回の4つのテーマは
● Sharing
● Collaboration
● Creativity
● Focus

 

このあたりは抽象的な展示なので、動画を見ていただくと
わかりやすいと思います。

 

面白かったのはStudio O+A。
”水は方円の器に随う”
という孔子の言葉を引き合いに出して、
未来のワークスペースは水のようだとしていました。

”水は方円の器に随う”とは、
人は環境や友人によって、
良くも悪くも変わるということを例えた言葉です。
オフィスという、人が働くスペースの重要性を表す
印象的な言葉でした。
この展示では、想像力を養い、動機づけを回復し、
その中で働く人々を再生することを目指しています。

Twitter Dublin, George's Quay

写真参照元 : Twitter Dublin, George’s Quay

 

ワークプレイス3.0セミナー(Workplace 3.0 Seminar)

このワークプレイス3.0の会場では
セミナーも行われていました。

 

キースピーカーは以下のそうそうたるメンバー。

Twitter – Jason Wilson
デザイン・建築リーダー

GE Oil & Gas – Alessandro Cambi
ファシリティマネジャー

Sisal – Mario Della Tofolla
HR・ファシリティマネジャー

Professor Francesco Schianchi
人類学教授

 

Twitter Dublin, George's Quay

写真参照元 : Twitter Dublin, George’s Quay

 

セミナーではTwitter EMEA HQの移転時の成功の秘訣を
聞くことができました。

 

Twitter EMEA HQとはツイッター社のヨーロッパの
ヘッドクオーターで、アメリカ以外で最大のオフィスです。

ヨーロッパ・中東・アフリカの本社で、26か国、
23か国語を1つのチームにしなくてはならず、
期間は1年以上を要しました。

 

Twitter Dublin, George's Quay

写真参照元 : Twitter Dublin, George’s Quay

建築リーダーのJason氏は
「移転する前から、全社員に移転先の
建物・オフィスに恋に落ちてもらう」
をテーマにいろいろな工夫をしました。

Twitter Dublin, George's Quay

写真参照元 : Twitter Dublin, George’s Quay

工夫1

テクニカルよりもパッション。
ワークプレイスからライフスペースへ。

社員が幸せを感じるようなスペースを作る工夫を
しました。

 

工夫2

パスポートの製作・配布。

オフィスの旅のガイドブックですね。

● アクセスマップ
● 社内案内
● オフィスの満喫方法
● 社内カフェの旬なメニュー
などを紹介しています。

 

工夫3

カフェの提供。

社員が1つになるには共通の話題を持ってもらおう、
ということで社内にカフェを作りました。
朝食・昼食は毎日旬のものを提供する。
最初はカフェでコーヒー豆について話し合うことから
始まり、徐々に打ち解けて仕事の悩みも相談しあえる
ようになるのが目標です。

 

matome

まとめ

「ミラノサローネ2017をオフィスデザインに活かすには」
というテーマで書いてきましたが、いかがでしたか?

 

何年も前から言われていることですが、
現在はモバイル化が進み
社員がオフィスにいなければいけない理由は
なくなっています。

だからこそ
オフィスに行きたくなる、
同僚と話したくなる、
そんな仕掛けがこれからのオフィスには求められます。

ワークプレイス3.0の展示でご紹介しましたが、
人は水のように器の形に左右される部分があります。
不快なオフィスでは出て来る言葉も愚痴ばかりに
なりがちです。

だからオフィスが快適なライフスペースであるように、
考えなくてはいけません。

 

ワークプレイス3.0セミナーでのTwitterの移転成功の工夫は
とても示唆に富んでいます
パスポートやカフェのような形をまねるのは簡単ですが、
活かすのは形ではなく考え方だと思います。

 

ユーザー参加型オフィスをどのように作っていくのか。

人は自分の決めたことや、選択したことを実行したい
気持ちがあります。
また、一度参加したことは、
その後も気になる習性があります。

お仕着せではなくうまくユーザーの参加を促すことが、
これからのオフィスの成功の鍵になります。

 

次回は、
「ミラノサローネ2017で魅せた
イタリア家具の真骨頂 arperの活躍」
をお送りします。
お楽しみに!

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